国産唐辛子一筋 堺 鷹雅堂の本鷹生七味が再入荷 !
ひとビンが、わずか 40gしかない生七味です。
でも、完成までの道のりはけわしく、2年もの歳月がかかったそうです。では、そのサクセスストーリーをはじめましょう。
戦前までは地域(特に離島)の特産品としてヨーロッパにまでピクルスの辛子として輸出されていた本鷹唐辛子が日本の高度成長に反比例して”離島の遺物”として忘れ去られていきました。
香川本鷹の存在を知った時点では、香川県詫間町にⅠグループだけが栽培しているだけでした。
しかも或る食品会社との契約栽培で一般市場に出回ることはありませんでした。
このことに強い危機感を抱いていた香川県の職員、丸亀市職員、新人職員の頃香川本鷹を知っている方。
始めたのは「香川本鷹復活プロジェクト」。
元祖栽培地の塩飽諸島(現在は香川県丸亀市に編入された瀬戸大橋の西側に位置する瀬戸内に浮かぶ過疎の諸島)に昔作った経験がある生産者を中心に何度も”個別訪問”を実施、栽培をお願いしました。
ある日のこと、このことが、山陽新聞社(本社岡山市)の社会面に掲載されました。
マスコミとは面白いもので、その次はテレビ朝日系列の瀬戸内海テレビ(本社高松市)の報道番組スーパーJチャンネルで「香川本鷹復活にかける!」で紹介され丸亀市役所職員、我々のプロジェクトの一人川口隊員が口から泡を飛ばしながら主演を演じたそうです。
川口隊員の裏情報によりますと、塩飽諸島の島民は「島が取材された」と浮き足立ち、香川県職員、丸亀市役所職員も今まで香川本鷹プロジェクトを「奇人変人の集団」と遠くで眺めていたものが急に「お友達になりましょう!」コールが起きた。
このことで、一気にプロジェクトが進み、 原材料が下記のように決まりました。
香川本鷹 | 今回の製品の主役です。国産唐辛子野中で最も辛い品種です。香川県丸亀市の沖に浮かぶ塩飽諸島の皆さんに栽培をお願いしました。 |
山椒 | 和歌山の実山椒を粉末にしました。 |
青海苔 | 和歌山、岡山産。四万十川程のブランド力はありませんが品質は折り紙付きです。 |
陳皮 | 国産のみかんからつくる陳皮はほぼありませんが今本鷹七味のために静岡三ケ日のみかんで作りました。 |
青紫蘇 | こちらも特注品で奈良の王隠堂農園産の青紫蘇を乾燥、粉末しました。大変香りの高い物に仕上がってます。 |
白、黒胡麻 | 大阪の老舗和田萬のご協力で九州、三重などの和田萬の契約農家が栽培した胡麻です。来年からは和田萬の全面協力の下塩飽諸島での胡麻の栽培が始まります。 |
黒大豆 | 七味の中では他の原料の香りを引き立てる名脇役。北海道産。 |
さて製造は、香川本鷹約100キロを軽トラックに積んで甘利香辛料㈱滋賀工場に入荷しました。
滋賀工場では香川本鷹をミルに掛け、一味状態にします。原料を持ち込む業者の中には薬物殺菌や熱殺菌を要請するところも実は少なくありません。しかしながら我々は一切の殺菌を断りました。
そのまま皆さんの口に入るモノに殺菌剤は使えません。
で、完成したものが写真の品物です。
お刺身やお鍋の薬味として、いろいろなレシピにご活用いただけます。生の香川本鷹を使った逸品は最高です。